きめ細やかなサービスがある
介護保険外サポートを知る
介護保険外のサポートは、最低限度のサポートを行う介護保険サポートではできないようなきめ細やかなサービスが提供されます。そこで、具体的なサポート例をいくつかご紹介します。
ペットの世話や屋内外での作業
核家族化が進む中、ペットと暮らす高齢者は多くなっています。加齢とともに散歩や世話を十分に行うことが難しくなってきた高齢者向けに、犬の散歩や動物病院への付き添い、外出中の預かりサービス、逃げたペットの捜索などのサポートを行います。庭の草むしりや害虫駆除などの軽作業も、高齢者にとっては過酷な作業となってしまう場合があります。夏の暑い時期においては、熱中症で命を落としてしまう危険すらあります。そのような負担をできるだけ減らすために、庭の手入れを代行します。また、お墓までの道が舗装されていないなど、お墓参りの負担が大きすぎる場合などに、お墓の手入れやお墓参りの代行を依頼するケースもあります。
屋内では、家具や家電の移動、電球の交換などの作業を行うこともあります。生前整理を行うため、長くしまいこんでいたものを取り出して整理したり処分したりする作業も代行します。どの作業についても、もう少し若くて健康な時ならば自分で苦もなくできたような作業ばかりですが、加齢とともに体力が落ちてできなくなってしまったので外部のサポートに頼るというイメージです。
日常のあらゆるシーンをサポート
大きな病院で受診する場合、診察までの待ち時間がかなり長くなってしまいます。足腰が弱い上に体調も悪い中、高齢者が1人ですべてのことをこなすのは大変なことです。そんな時には、病院の順番取りや薬の受け取りを代行します。病気でもなく用事も特になく、作業のサポートを必要としない人でも、話し相手を必要としていることは少なくありません。そんな場合には、高齢者の話し相手になるサービスを利用することもできます。介護保険外サービスでは、専門資格が必要なサポートでない限り、ありとあらゆる分野のサポートが広がっていく可能性があります。
書籍「まったく新しい介護保険外サービスのススメ」
介護保険外サービスについてもっと深く知っておきたい方におすすめなのが、「まったく新しい介護保険外サービスのススメ」という書籍です。すでに提供されている介護保険外のサービスや、そこから得られる新たなサービスのアイデア、注意点などがふんだんに盛り込まれています。介護保険外サービスに参入する民間企業は確実に増えており、今後はその動きがさらに加速していくことが見込まれているので、今のうちから意識を高めておくことが大切です。
それぞれのニーズに合わせたサポートのために
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介護保険内・外の線引きがポイント
更新日:介護保険内でできることとできないことの区別がつかない介護保険利用者は多く、訪問介護の際に介護保険外のサービスを求めてしまうようなケースがあります。そもそも介護保険の仕組みが複雑でわかりにくく、専門知識を持たない高齢者が自分で制度のすべてを理解してサービスを依頼することはかなり難しいものです。混合介護は可能なので、事業者やケアマネージャーは適切な介護計画のもと利用者にしっかりとした説明を行っていく必要があります。
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内容や費用は提供者によって異なる
更新日:介護保険外サービスにはさまざまなタイプがあり、市区町村や介護サービス事業者、民間企業が提供しているサービスがあります。介護認定を受けている人が介護保険外のサービスを利用する場合はケアマネージャーに相談しますが、そうでない高齢者は自由にサービスを選ぶことになります。サポート内容によっては費用が高額になる場合があるものの、サポートを手厚くすることによって高齢者の生活の質を大幅に向上させることができます。