どんな仕組み?介護保険適用の高齢者サポート

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介護保険が適用になるサポートの仕組み

介護保険が適用になるサポートの仕組み

介護保険内でサポートを受ける

高齢者が介護保険の適用範囲内で受けられるサービスは、「居宅サービス」「施設サービス」「地域密着型サービス」の3種類に分けられます。居宅サービスとは在宅で受けられる介護サービスのことで、介護福祉士や看護師が利用者の自宅へ訪問して生活の介助を行う「訪問介護」や、デイサービス施設などで介護サービスを受ける「通所介護」などがこれに該当します。食事や入浴、排泄などのような利用者に触れる必要がある介護や医療行為が含まれる「訪問看護」や、有料老人ホームやケアハウスなどの施設へ入所することなども居宅サービスです。自宅ではなく施設で生活している場合は、施設が自宅とみなされるため居宅サービスにカテゴライズされます。施設サービスとは、介護保険法によって認可されている「介護老人保健施設」「特別養護老人ホーム」「介護医療院」の3つのタイプの施設で受けられる介護サービスです。介護老人保健施設は、入院治療の必要がなく病状が安定している利用者が在宅介護を目指すための施設です。特別養護老人ホームは、心身の障害により常にサポートを必要とする高齢者のための施設で、介護医療院は、2017年に廃止となった介護療養型医療施設に代わって要介護者へ医療と日常のサポートを提供する機関です。地域密着型サービスとは市区町村在住の利用者を対象とした介護サービスのことで、要介護の高齢者が住み慣れた場所で暮らしながらサポートを受けるためにスタートした制度です。

要介護認定とは

要介護認定は、介護の必要度を判断するための基準で、要支援1〜2、要介護1〜5に分類されています。要介護認定の目的は介護の必要度に応じた介護保険サービスを受けるためで、市区町村が判定を行います。判定までの流れは、申請後に認定調査書に基づいた訪問調査が行われ、コンピューターを用いた一時判定の結果を受けて二次判定が行われます。二次判定は、医療・介護・保険の専門家で構成されている「介護認定審査会」によって行われます。要介護認定の区分は、大きく分けると「自立」「要支援」「要介護」の3つです。サポートの必要なしなら自立で、サポートによって要介護への進行を予防する効果が見込まれるなら要支援、自立した生活が困難で介護を必要とするなら要介護という考え方です。要支援か要介護に認定されると、介護保険サービスを受けることができます。

介護保険制度をもっと詳しく知る方法

介護総合情報サイトMY介護の広場の「公的介護保険の制度とサービス」のページは、介護保険についての理解を深めるのに役立ちます。公的介護保険の概要、目的、サービスの対象者、手続きの流れ、保険料や申請の方法などについてかなり詳しく掲載されています。

それぞれのニーズに合わせたサポートのために

  • 介護保険内・外の線引きがポイント
    介護保険内・外の線引きがポイント更新日:

    介護保険内でできることとできないことの区別がつかない介護保険利用者は多く、訪問介護の際に介護保険外のサービスを求めてしまうようなケースがあります。そもそも介護保険の仕組みが複雑でわかりにくく、専門知識を持たない高齢者が自分で制度のすべてを理解してサービスを依頼することはかなり難しいものです。混合介護は可能なので、事業者やケアマネージャーは適切な介護計画のもと利用者にしっかりとした説明を行っていく必要があります。

  • 内容や費用は提供者によって異なる
    内容や費用は提供者によって異なる更新日:

    介護保険外サービスにはさまざまなタイプがあり、市区町村や介護サービス事業者、民間企業が提供しているサービスがあります。介護認定を受けている人が介護保険外のサービスを利用する場合はケアマネージャーに相談しますが、そうでない高齢者は自由にサービスを選ぶことになります。サポート内容によっては費用が高額になる場合があるものの、サポートを手厚くすることによって高齢者の生活の質を大幅に向上させることができます。

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